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Image by Dong Cheng

千と希の設計図 web版 2021年8月号



当社の一階は撮影スタジオです


小さいながらも、一通りのスタジオセットと写真加工を誇る「小さな工房」です。特に食品の撮影が多いため、お皿やコップなどの食器類は壁一面に揃っています



ティザー撮影の導入


これはカメラに触ることなく、遠隔でPCから露出やシャッタースピードを調節してシャッターを切るシステムです。料理を真上から撮るシーンのために導入しました。今までは脚立に立って下を見下ろしながら撮っていましたが、やはり90度ぴったりというのがむずかしく、角度を優先させるとファインダーを覗けないままでシャッターを切る、という状態でした。それが専用の雲台とクリップでカメラをスタンドに固定し、フルリモートで撮れるように。画角もPCでチェックしながら撮影できるため、クライアントさま立ち合いの時も便利です。


 

撮影前のイメージ画を描く


これは必ずしも必要な工程ではありませんが、当社では撮影前にイメージを固めるためにラフスケッチを描いています。撮影前にクライアントさまとイメージを共有する際にも使用しますし、スタッフ同士で目指す絵を共有することで、準備もスムーズになります。今までは紙に直接描いていましたが、最近では液晶ペンタブで描くことが増えてきました。



▲デッサン力がモノをいうラフスケッチ。


場合によっては着彩までしますが、あくまで設計図ですので、凝りすぎないよう注意が必要です。また、その後のデザインを考えるにあたって、写真のどこに文字が乗るのか、といったことも考慮に入れます。支給された写真の場合「いい写真なんだけど、文字を乗せる場所がない」ということもよくあるため、必要な余白を考えて構図を決めます。



▲シャッターを切った直後の写真はすぐにPCで確認できます。同じカットで数十枚は撮影するので、前後の写真と比べながらベストな写真を導き出します。



時間との勝負


焼き菓子やクッキーなどは、数時間放置していても見た目はさほど変化しませんが、麺類や煮物、水でふやかす物などは調理してすぐ撮影しなくてはいけません。調理中にライティングやシチュエーションを確定させ(場合によっては焦点も固定)、出来上がりと同時に撮影します。ここで、撮影するものの盛り付け具合や重なり具合などの微調整をしなくてはいけませんが、時間が限られています。今回は濡れたお餅にきな粉を振りかけて撮影するシーンがありました。濡れて色が濃くなったきな粉はあまり写したくありません。でもきな粉の形がきたないまま撮影しても、全体が美味しそうにみえません。時間との勝負でした。もちろん、ある程度はのちの画像加工でも修正が効くので、修正できる範囲とそうでないところの見極めも重要です。



うまく行った時は勝ち誇りたくなる


シャッターを切った直後、「これはうまくいったな」という実感がある時があります。ただ、それは「写真として美しく撮れた」という観点なので、必ずクライアントさまにも確認を取ります。双方が「これがいい」という写真を仕上げることで、自信をもって世にリリースできる作品が仕上がります。





 

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永代花壇特集

永代では四季折々のお花を楽しむことができます。一押しはタカサゴフヨウ(左)。小さなお花ですが、白色と中心の濃紫色のコントラストがよく映えます。7月から9月が開花時期ですが、朝に咲いた花が夕方にはしぼんでしまうため、儚さも感じさせます。花言葉もその印象に違わず、「繊細な美しさ」です。




 

デザイン絵画教室がひらくだより



6月の課題

「マーブリング」