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Image by Dong Cheng

千と希の設計図 web版 2022年4月号



●新規スタッフ募集

「お酒を飲まない人だけ」「共に成長していける人だけ」



スタッフが辞め、入る


3月から4月にかけて、欠員補充を行っていました。求人は、労使共に利害が一致している方との巡り合わせではありますが、単純に「この仕事ができる人」を採用する、というだけではないのが難しいところです。特に弊社のように人数の少ない会社では、仕事も一種類だけではありませんし、他のスタッフとのチームワークも大事です。募集を開始するときは良い人が応募してくれるか不安になりますが、良い出会いに恵まれると希望が湧いてきます。今回は求人周りについての記事を書こうと思います。



求人方法


求人の方法はSNSやマッチングアプリ等、多様化しているように見えますが、基本は


1.「会社が求人を掲載し、それを見た人が応募する」

2.「求職者を会社が見つけ、よさそうな人にオファーをかける」


の二種類です。そこに転職エージェントがいたりいなかったりで、多少の違いはありますが、弊社の場合は1の「会社が求人を掲載し、それを見た人が応募する」という昔ながらのスタイルを貫いています。というのも、スキルのみで選ぶなら2のやり方が効率的なのですが、人柄や伸び代は、データを見ても読み取れないからです。



志望動機


求職者には、最初のエントリーの際に必ず書いてもらっています。ここで面接に呼ぶかどうか決めるので、空欄になっている方は問答無用で不採用にしています。また、文章は絵やデザイン以上にその人の人柄が表現される部分なので、しっかり読むようにしています。語彙力は問いませんが、誤字脱字、句読点、主語と述語の整合性などはちゃんとみるようにしています。



面接は基本3項目


1.何者なのか

2.何ができるのか

3.何をしたいのか


右記3項目を聞きつつ、その方の空気感を測るようにしています。特に3つめは先述の志望動機と絡めて、その人の会社に対する関わり方や考え方が見えてきます。自分の働きで会社の売り上げに貢献し、そこからの対価をいただいている、という基本的な原理を理解していないタイプの方は長続きしません。これはどの会社でも同様だと思います。



フィルタリング


当社の場合は書類選考、面接に加え、実際にデザインソフトを使ったスキルテストも用意しています。実を言うとそれほど難しい内容ではありませんが、実務経験がないとほぼできません。自己申告の経歴やスキルは、ここで丸裸にされます。もっとも、これは教えればできる技術なので、選考においての比重はそこまで高くありません。

ちなみに面接に臨むにあたって、お酒を飲む人は辞退してもらうようにしていますので、書類選考通過者の3〜4割は辞退します。お客さまから預かった情報を飲みの席で外部に漏らさないようにするためであり、かつ社長が飲まないタイプの人間なので、同じ価値観の方と仕事をしたい、といった願いが込められています。実際にこのフィルタリングは一定の功を奏しているように思います。



新しいスタッフと歩む


どのタイミングでも、今働いてくれている人、これから一緒に働こうとしてくれる人と共に、常に前を向いて進んでいきます。新しい風が加わることを楽しみにしつつ。



志望動機は志望する動機を書いてはいけない

例えば「家が近いから」「未経験でも雇ってもらえそうだから」「仕事が今より楽そうだから」といったことを(それが事実だとしても)書いたとしたら、て、読んだ人(企業側)はどう思うでしょうか。嘘をついて真逆のことを言う必要はありませんが、表現には工夫が必要です。当然、会社としてはいち早く仕事に慣れて会社のために貢献し続けていくスタッフが欲しいものです。「自分がスキルアップできるから」というのも、お互いの利害が一致しているようで、前後の文脈次第では自己中心的に写るので、使わない方が無難です。


​テンプレートにはどう対応する?

企業からの質問に対する答えは模範解答がテンプレートとして公開されています。「テンプレート臭」は経験上ある程度感知できますが、上手にアレンジを加えて使ってきた場合、それはそれで評価するようにしています。


​デザイナーになるための有利ポイント

デザイナー職の一般的な傾向としては、やはり美大出身者が有利な世界です。その画力は一般大学卒・専門学校卒と比べて圧倒的に抜きん出ており、弊社の場合、絵画教室で教える場面や、デザインを学ぶ上での伸び代に大きな差が出ます。当然、絵画教室にお子様を通わせる保護者に対して、また一般のクライアントに対しても、スタッフが美大卒というのは安心感を与える材料になるのは言うまでもありません。しかしその「美大卒」でさえ、実務経験を数年積んでいないと、即戦力としてはカウントされない世界です。大抵のデザイン事務所の求人には「経験3年以上」などと募集の条件が記載されているところが多いかと思いますが、そういった理由からです。