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Image by Dong Cheng

千と希の設計図 web版 2023年4月号



【鼎談】

クリエイティブな仕事はAIに取って代わられるのか?

AIのできること


黒木:人の仕事が奪われるのではなく、人の仕事内容が変化していくと思います。リサーチ、プログラミング、文章作成など、ある程度正解が決まっている業務はすでにAI化が始まっています。人はAIが作ったものを判断し、ディレクションする役割になるのではないでしょうか。


太田垣:人がディレクションせずともAIの作ったものをそのまま出して、クライアントが良いといえば人は要らないんじゃない?


黒木:そうですね。既に画像に対して言葉で返すことができるAIもあります。そのうち画像を見てデザインの良し悪しを判断することができるようになるかもしれ

ません。


山本:AIにそんなことが…そもそもデザインの良し悪しとはなんでしょう?


太田垣:僕達がやっているのは商業デザインだから、役割を果たしているかどうかだね。販促、イベント告知が正しく伝わっているか。最終的にはどちらがより心に響いたか。


山本:AIはそれなりに整ったものはできてもその先の人の心に響くものはやはり人にしか作れないと思います。


太田垣:そうであってほしいけど。


山本:でもAIも学習したデータによって作れてしまうのかな…


太田垣:AIは膨大なデータと照らし合わせたり、類推する機能だけだと思っていたが、それって人間が頭の中で行っている「考える」という作業そのものなのかもしれないね。



職人の葛藤


山本:たしかに。それならAIの膨大なデータ量に人は敵いませんね。


太田垣:我々のデザイン業は先細りだね。


山本:でもお客さんが求めていることを汲み取ったりなど、コミュニケーションはやっぱり人にしかできないことだし、逆に決まり切ったデザインや技術的なことをAIに任せられれば、私たちはもっと面白い仕事ができませんか?アイディア交換や話し合い、人どうしのコミュニケーションに専念できれば、よりクオリティの高いものを目指せそうです。


太田垣:それはそうだけど、デザインにしても楽器の演奏にしても、鍛錬を積んで身につけたものがAIで簡単にできるようになったら悔しくないか?


山本:悔しいけど、私はそれで全体のクオリティが上がれば良いです。そうすればもっと世の中が面白くなるはずです。プライドを捨てましょう。


黒木:これからはAIを使いこなすスキルが必要になりますね。


太田垣:昔はデザインツールで写真の切り抜きをするための職人がいたけど、もうAIで簡単にできてしまう。AIを道具として使いこなすスキルが当たり前になっていくかもね。デザイン業はまだ手作業の部分が多くあるから、そこからAIにシフトしていく過渡期にさしかかってるね。



アートについて


太田垣:絵画教室はまた違った面白さがあるよね。


山本:絵が描けなくても生きていけるけど、アナログで描きたい人はいなくなりません。


黒木:わざわざ教室に通わなくても絵は描けますしね。


山本:でもオンラインだと味気ない。誰かと一緒に描きたい、見てもらいたいな。


太田垣:アーティストはどうなるだろう。


山本:アーティストはAIに代わることはできないと思います。「自分ができないことができる『人』」という価値もあります。また、いくらでもデータを複製できる時代になった今、ライブというか、その時でしか起こらないことにも価値があると思います。


太田垣:なるほど。じゃあ全部手書きのデザインとかいいかもね。アナログに徹する。ご依頼は手紙で(笑)。



未来の世界


山本:多くの仕事がAIに取って代わられたら、人の仕事は何が残るのでしょうか?


太田垣:昔はあったが今はない仕事というのはいつの時代にもあるから、AI化もその流れなのではないかな。職人技のような技術的なことが価値を失う時代になっていくと思う。


黒木:そうですね。そしてその先AIが当たり前になった時、AIで作られたものの価値は下がり、今度は人の人生感や魅力に惹かれ、人の経験が価値になるかもしれませんね。これからは実際の経験スキルとAIスキルのどちらも必要になってくるのではないでしょうか。


太田垣:便利になったとしても、「AIがなければ人が何もできない」というのは悔しいね。AIを使ってできることと人ができることをみきわめて、人間らしさを失わない。人間が作った世界なので、人間ぽくないとね。



 

今回は、機械と一緒に、我々自身も進化していかないといけないな、と思わされた話し合いでした。技

術の進歩で、仕事のスタイルや、(お金を出してもいいと思える)価値が、次の時代へシフトしていくタイミングがもうきているのかもしれません。古い方法に囚われず、しかし古い価値観も大事にしながら、世の中の流れに身を委ねたいと思います。これは今後も時々話し合うべきテーマだと思っていますので、話し合いの機会がありましたら、またみなさまにもお届けしたいと思います。






小学生の部

東京都・9歳 はなこさん


東京都・8歳 福嶋一凛さん




大人の部

福岡県・30代 もるかさん

東京都・60代 ゆみのすけさん



おめでとうございます!


応募全作品のギャラリーはこちら↓


 


永代を楽しむサイト 「永代みたい」をもっとみたい!




永代の集めました


 今年は雨が多く桜が満開のときも曇り空…

そんな中でも撮影に行ってきました! 曇り空でも雨でも永代の桜は美しい!



まだまだ載せきれないほど撮ったので、続きは桜ギャラリー特設ページをご覧ください!



↓↓ Instagram更新中♪ ↓↓



 



デザイン絵画教室がひらくだより




3月の課題

「ミニチュアハウス


今月はペーパークラフトで家作り !ど んな家に住みたいかな、どんな家があったら楽しいかな…想像して絵を描き込んでいきました。家作りには夢がありますね !みんな楽しそうに細かく描いてくれました。



春らしい明るい色や楽しそうな人たちが素敵 ! お誕生日会が開かれているようです。


おしゃれなカフェ !裏側にはテラスがあり、設計も描き込みも細かい !



黄金の屋根の家には大迫力の恐竜たちが ! 中がどうなっているか気になる !



きれいなお庭も描いてくれました !屋根の模様もかわいくできました !


ランプや窓などひとつひとついい雰囲気に描けています。落ち着いた雰囲気の家になりました !


ステンドガラスのような窓がかわいい ! 配色もおしゃれにまとまっています。



 

作品いろいろ!



課題以外にも素晴らしい作品がたくさんできているのでご紹介します !やってみたいことがあったらぜひリクエストしてくださいね!






 


●最近のできごとぽろぽろ


新課題の練習会


絵画教室の初回の課題を青いカップとラテアートにリニューアルしました ! 松下先生の分かりやすいレクチャーのおかげでスタッフみんな上手に描けるようになりました。描いてみたい方はぜひご連絡ください !




中学英単語テスト


一般常識力を高めよう ! ということで、まずは中学英単語制覇を目標に毎週100個ずつ英単語テストを実施していくことになりました。正しい英語が書けるちゃんとした大人になります !



教室を片付けました


撮影機材や絵画教室の材料などごちゃごちゃだった教室を整理しました。生徒さんに「あれ?なんか広い ! 」と気づいてもらえて嬉しいです。





チョークボードを大量生産


教室で使うチョークボードは手作りしています ! 在庫がなくなってきたので大量生産しました。これが簡単そうに見えて結構コツを掴まないと難しいのです。みんなが良い作品が描けるように心をこめて作りました !




 

■スタッフの声■

桜がきれいな季節です。暖かい日も増えてきたので、朝起きるのが少し楽になってきました!(松下)

 

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