千と希の設計図 web版 2026年3月号
- 20 時間前
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基本はマスターした。
次は…?
デザインはセンスの仕事ではなく、実際にはかなりロジカルな世界です。見やすい紙面・画面を作るには基本を押さえれば誰でも到達できるもので、5つの原則(近接・整列・反復・コントラスト・バランス)があることはご存知の方も多いでしょう。ただ、このあたりはちょっと勘のいい人ですと特段学ばずとも身につけている場合があります。おそらくは美しいもの・見やすいものに対峙した時に「なぜそう見えるか」という仕組みを無意識に理解しようとしているのではないかと思います。これをセンスというならば、確かにセンスがものを言う世界かもしれませんが、後から学ぶことでも身に付けることはできます。では、ある程度基本を身につけた人がその上に行くための正しい練習はなんなのか、というところが今回の話題です。
詩吟の世界
叔父が長らく詩吟を嗜んでいますが、聞いた話によると、詩吟には楽譜がなく、師匠の歌を聞いて真似ることで節回しを覚えるそうです。つまり、師匠の数だけ節回しやメロディが存在するのです。しかしながら総体としての詩吟は引き継がれている、というのはなかなかに不思議な世界ですね。かたやデザインは出来上がりの完全なお手本が目の前にあり、なんならそのデータも全て手に入ります。ただ、デザインの場合はそのお手本をそのまま再現する能力ではなく、別の材料・別のリクエストで再現できるか、という能力になるため、単に真似るだけでは上達しません。がっきー社長としては、なるべく体系立ててまとめてから説明したいと思っていたのですが、自分の残された時間が25万4千時間(平均余命から逆算)しかないことを考えると、あまり悠長なことを言っている暇はありません。後陣に伝えていくために、先日スタッフの勉強会で話したことをここにメモ書きとして残しておくことにします。
スタンド
デザインの指南書を見ると、そのエッセンスを表現するために様々なキーワードが出てきます。「重心」「バランス」「目線」「比率」「法則」「仕組み」等々…ただ、どれも掠っているのに微妙に違う気がしていまして、それを「スタンド」と仮に名付けることにしました。少年ジャンプで人気の「ジョジョの奇妙な冒険」の物語中では、精神エネルギーを可視化したものを「スタンド」と呼んでいますが、実際それに近しいイメージがありまして、「空間を支配する」「その場に立つ見えない力」という意味合いで使ってみることにします。その紙面・画面・空白において、配置したオブジェクト(文字や図形、写真)が持つかどうか、という感覚ですね。スタンドを感じる、あるいはスタンド力を持たせるには、それを演出する仕掛けが必要になります。

並べた時のクオリティを見極めるのは難しいと思われますが、自分が「お金を出してこの表紙を買う」というシチュエーションを想像すると、答えが見えてきます。
上記にいくつか例を出してみましたがどうでしょう。好みの問題もありますし、そもそもどういう趣旨のものを作るか、という前提を省いているので良し悪しの評価はしづらいのですが、あくまでスタンドについて注目してみます。みなさんはどれが良いと思うでしょうか?
具体的な手法
結論として、実用的なところを簡単に表現すると、
・ベタうちを残さない
・書体の美しさを見極める
・スタンド力を見極める
という、わかったようなわからないようなところで言語化しておきました。Webデザインが主流になってきつつある昨今、書体の美しさについてはおざなりにされがちです。ただ、逆のパターンもあって、初めて使う書体などは、その新鮮さからスタンド力があるような気になってしまいます。これはフリー素材やAI生成の画像も然りです。ここをしっかり見極めるのはプロとして必要な能力だと思います。
がっきー社長は学生時代にプロダクトデザインや建築デザインを学んだため、少し変わったアプローチかもしれません。ただ、本質は同じだと思いますので、思いつくままにデザインのエッセンスを残しておこうと思います。

デザイナーって普段どんなことを考えながら、お仕事しているんでしょうか ?
現役のデザイナー達に聞いてみました !

絵やデザインに造詣の深い、かつクリエイターの気質をよくわかっているお客さまほど、発注時に多くを語りません。こちらが100%の力を出せるような空気を作っていただく反面、下手なものを提出したら評価がダダ下がりです。クオリティを求められる仕事は純粋に難易度が高いと感じますね。反面、プロとして信頼していただいている表れでもあるので、気が引き締まります。

デザインは人によって「良い」の感覚が本当に違うので難しいなと感じます。シンプルが好きな人もいれば、目を引くインパクトを求める人もいるので、まずは相手がどんな雰囲気や方向性をイメージしているのかを探っていくことが大事だと思っています。
絵画教室のバーチャル担当(?)
彩野そら先生が爆誕しました。


「デザイン事務所がひらく絵画教室」の新たな先生アバターとして、「彩野そら」先生が生まれました。今後はクラスからのお知らせや、毎月の課題動画の説明でお目にかかると思います。
Live2Dというソフトを通して、動画では動きますので、ぜひ興味のある方は下の動画を見てみてください。
●デザイン絵画教室がひらく絵画教室だより
2月の課題
「5色パレット」

普段、「リンゴは赤」「空は青」と無意識にものの色を決めてしまいがちですが、今回は5色だけで色塗りに挑戦 ! 現代アートようなおしゃれな仕上がりになりました !









いろいろな作品紹介
絵画から工作まで、好きとこだわりが詰まった素敵な作品をご紹介します♪

●最近のできごとぽろぽろ

スモック導入しました
洋服が汚れる心配はもうありません! 教室に貸し出し用スモックを導入しました。汚れなんて気にせず、思いっきりアートを楽しみましょう!
マニュアル作成中…
髪型の描き方のコツをまとめたマニュアルを作成しました。なんとなく描いてしまう髪の毛も、法則をマスターすれば、いろんな髪型が描けるようになりますよ!
攻殻機動隊展
ご存知士郎正宗氏の傑作の展示会に行ってきました! コンセプトやアイデア画の段階から凄まじい書き込みでただただ圧倒されました。マンガは今も愛読しています。
●杉並みんなの食堂レポート

第36回
2026年3月10日。3年にわたって開催してきた「杉並みんなの食堂」の最終日です。関係者の皆様、そして何より参加してくださった皆様。皆様の笑顔に支えられ、温かい食卓を囲めたことは宝物です。ありがとうございました !

■スタッフの声■
暖かい日が続いて嬉しいです。風が心地よく、景色を見ながら歩いているだけで気分がリフレッシュされます ! (佐久間)
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