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Image by Dong Cheng

千と希の設計図 web版 2024年8月号




無理を言うひとたち


 いきなりデザインの話とは離れますが、毎月開いているいるこども食堂で、予約の締め切りを過ぎてから「すみません、締め切り過ぎちゃったんですけど、一人分追加をお願いできますか?」というリクエストをいただくことがあります。ちなみに用意しているお弁当の数は150食。その150食分が予約でいっぱいになったら締め切ります。


図々しさとは


 さて、ここで思うのはこの「ゴリ押し」とも思えるリクエストをどう受け止めればいいのか? というところです。一般的に考えれば、ルールを無視して我を通そうとするのは「わがまま」「恥知らず」のように思われがちです。しかし、フラットに考えれば、そこまで悪いことばかりではないかもしれない、と思い始めたのです。


デメリットとして考えられること


●一人分が減る

…150食用意している材料に対して、151人ですと、全員のお弁当が本来の分量から少しずつ減る、と考えられます。ただこの場合、一人ずつのお弁当の変化は1%未満ですので、体感できるものではありません。160人でその変化が6%と考えると、10人くらいまでは許容できそうに思います。


●余分に食事を用意するために費用がかかるor労力がかかる

…先の計算で10人以上増えると、やはり元から増やさなくてはいけません。ご存知の通り、こども食堂はお弁当が出て行けば出て行くほどに赤字になります。


●締め切りがきたので諦めた人がかわいそう

…ルールを守った分別のある人が損をする世界にいたくない。その通りですね。例外的なルールがまかり通ると、ルールそのものの信用が落ちます。組織を運営するにあたってはルールを遵守すること、させることは大事なことです。その一方で、ルールを破ってまで申し出をする人が子供だったらどうでしょう。子供は道理が通ってなくとも、「〜したい」「〜がほしい」と言ってきますよね。親の立場なら、社会のルールとして、しっかり筋を通すことを教える反面、子供の一途なエネルギーに思わず心が動いてしまう経験はみなさんもあるでしょう。


 ルールを軽んじるわけではありませんが、ルールで固められたこの社会の中で、私たちの心が動かされるのはルールを無視した「ひたむきなゴリ押し」であったりします。これは損得では割り切れません。がっきー社長としては、そういう心の潤いを求めてこども食堂をやっているので、結論としては、「渋い顔をしながら受け入れ、それに応えることで自己満足を得る」という選択をするでしょう(笑)


聖書の中のある一節を引用します。

「〜求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。 あなたがたのだれが、パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。 魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。 このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない。だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。〜」



「このくらいはできる」の危うさ


 さて、デザインの話にもどりますと、以前、弊社では単語テストを週一で行なっていました。中学生で習う単語をほぼ網羅して復習するというものです。これを行なった理由としては、デザイン上飾りとして入れる英語の単語(SpecialとかAnniversaryとか)のスペルミスが多発していたからです。結果は二極化され、スタッフの半分(仮にAグループとします)は酷い成績で、中学生の時に何を習ってきたのかな?と思わざるを得ない出来でした。もう半分(Bグループとします)はほぼ90点台という成績です。がっきー社長はAグループの人にどうやったら英単語を覚えてもらえるだろうか、と悩みましたが、ここで不思議なことが起こっていました。それはAグループの人の方が仕事上でのスペルミスが圧倒的に少ないのです。逆にBグループは以前と変わらずつまらないスペルミスを繰り返します。これはつまりこういうことです。Aグループの人は今回のテストを経て、「自分は英単語を覚えていないんだ」と自覚し、デザインで英単語を使う際には常にネットでスペルを調べ、コピペをしてデザインに反映させていたのです。反面、Bグループは「これくらいは流石にわかるわ」と思って思わず手入力をしてしまった結果、間違いが発生するということです。

さぁて、あなたが社長ならどちらの社員を評価しますか?

 ある程度できるようになってくると、基本をすっ飛ばして中盤からスタートするようになります。

 デザインにおいては、まずはレイアウト・文字組みをしっかり決めてから次に進むのがセオリーですが、思わず色や写真から作り込んでしまいます。実際その方がやりやすい、と感じるかもしれませんが、これは素人のやり方そのもので、変なお箸の持ち方が身についてしまった子供が「このほうが掴

みやすいよ」と言っているのと同じで、一流になればなるほどやらないプロセスです。うまいデザインは色がモノクロでも、写真がなくても、その配置で違いがわかります。基本プロセスを極めることが、次のステージに進む大事なプロセスです。





 

沖縄研修レポート


スタッフ4人で、4日間の沖縄研修旅行に行ってきました。製作や鑑賞、運動、料理、みんなで様々な体験をしたこの研修の1番の成果は、スタッフのチームワークができたことだなと思います。他にも仕事についてじっくり考える機会になり、感受性も刺激され、視野も広がりました !


【1日目】

夜22時に宿に到着。この日はコンビニ飯を食べて就寝…



【2日目】

シーサー作り:土の造形ができる機会はあまりないので、勉強になりました!絵画教室でも活かせそうです。

美ら海水族館:カラフルな魚の色合いがとても綺麗でした。

透き通ったエメラルド色の海と白い砂浜。こんなに絵に描いたように綺麗な浜ははじめてでした。



【3日目】

1日かけて古宇利島を散策しました! 帰りは道の駅で自炊のための食材探し。現地の食材をかき集めて沖縄そばとふーちゃんぷるを作りました。夜は東京の社長とオンラインで繋がり、会社のことやデザインについて会議をしました。


【4日目】

カラフルな建物やアメリカンで華やかなデザインに心踊りました!


 



もりもりの季節がやってきた!


夏休みといえばもりもり ! 第4弾はアクリル絵の具を使って美味しそうなラーメン描くコツを伝授します。ただいま秘伝の描き方レシピを考案中 ! 大人も子どもも大歓迎です。暑い夏こそ熱々のラーメンを描こう!!


日程:2024年8月22日(木)

時間:第1部 13:00〜(15:00終了予定)/第2部 16:00〜(18:00終了予定)


場所:永代地区集会所(門前仲町駅より徒歩約5分)







 


永代を楽しむサイト 「永代みたい」をもっとみたい!




さよならえいたい。


会社移転に伴い私たちは8月で永代を去ります ! 永代橋が近く、隅田川テラスが目の前のオフィスは静かで毎日とても平和でした。少し寂しいですが、新しい場所は楽しみです !




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●永代グッズの専門店「ei+ai」






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デザイン絵画教室がひらくだより




7月の課題

騙し絵」


箱とマグカップで騙し絵に挑戦。色鉛筆と鉛筆を使ってそれぞれ好きな色で塗ったり、模様を描いて楽しみました。出来上がった紙を見ても立体には見えませんが、写真を撮って見ると…しっかり立体に! すご〜いとの声が続々でした☆





側面のグラデーションがとても綺麗です。どんなおもちゃが入っているのか気になります!




迫力ある龍がかっこいい!!目を引く色合いも素敵です。




海の生き物が楽しそうに泳いでいますね♪夏らしい作品です☆




ハッピーな気持になるカラフルなデザイン♪箱も上手に描けました!




艶感が上手に表現されています!カップの影もとても丁寧です。




うねった取手がとてもユニーク!上品な色味も魅力的です。





ピンク系でまとめた可愛らしい箱です。側面のドットもオシャレですね♪





発想が面白い、サイコロデザイン!つい転がしたくなっちゃいます…!




うるうるおめめがキュート♡♡元気が出るような色もいいですね♪




デザイン絵画教室がひらくだより〜大人編〜



大人クラスでは、好きなモチーフを好きな画材で描いたり、基礎から学んだり、お子さまと一緒に参加されたりなど、一人一人に合った授業を行っています。





●最近のできごとぽろぽろ


チョークボード制作


数ヶ月おきの恒例となった、怒涛のチョークボード製作。乾かすために毎回部屋中がチョークボードだらけになります。たまにこういう無心になれる作業もいいですね !




七夕スタンプラリー


今年も隅田川マルシェさん主催の七夕スタンプラリーに参加しました ! 教室の前がいつもよりにぎわって、願いが込められた短冊がたくさん飾られました。




今月の撮影


毎月ごはんやケーキ、コーヒーの撮影を行っています。この日はごはんのお供、鮭ほぐし。美しく盛り付けなければいけません。撮影後は美味しくいただきました !







●杉並みんなの食堂レポート


7月9日第16回

「ルーローハン」


今回は「ジャンバラヤ」 ! 前回に続き異国料理です(笑)

今回から食育の冊子の配布を始めましたので、読んでみてください。月に一度の食堂(とくに遊びコーナー)を楽しみにしているとの感想が嬉しかったです!



 

■スタッフの声■

沖縄研修ではみんなとの仲が深まった気がして嬉しいです ! 新しい場所への会社移転も楽しみです。(山本)

 

「千と希の設計図」バックナンバーはこちら!


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