
久しぶりの求人
弊社は基本的に「欠員補充型」なので、求人を出すということはすなわち──社員が辞めた、ということに他なりません。ここしばらくは移動も少なく落ち着いていましたが、会社というのは不思議と周期的に人の出入りがあるものです。いわば避けられないイベント。せっかくなので、この「千と希」では、求人というテーマについて、できるだけ〝リアルに〟書き残しておこうと思います。
欠員補充のメンタリティ
求人というと、「業務が拡大して人手が足りない → 投資として新しい人を雇う → 生産体制が整い、さらに大きくなっていく」──そんな前向きな光景を思い浮かべるでしょう。実際そうであって欲しい。ところが今回のように、人が突然辞めて、その穴埋めをしなくてはいけないとなると、当然ながら前向きな空気は…ありません。ありません、というか…でません。そう、気分的に切り替わらないのです。
それでも「そんなことは言っていられない」のが会社です。お客さまの仕事を止めるわけにはいきませんし、残った社員に負担を押しつけるわけにもいきません。会社の未来のためにも、早急に人を入れなければならない。そこで重い腰を上げ、求人サイトへの掲載手続きを粛々と進めることになります。
求人会社の選び方
求人会社からは「ありがとうございます!プランはA・B・C、御社の魅力を存分にアピールしましょう!」と元気いっぱいに営業が入ります。──いや、そんな気分じゃないんだけど。こちらは欠員の穴埋めで必死なのに、相手は未来への投資モード。その温度差に毎回苦笑します。しかも掲載費用は1か月35万+税。人が減っているのに人件費以上を払うのは正直こたえます。
さらに掲載を始めると「うまくいってないんでしょ?うちに乗り換えません?」と別会社からの営業電話が毎日のように。求人会社は効果を保証せず、受注までこそ丁寧ですが掲載後はほぼ放置です。結局頼れるのは拡散力だけ。
だからこそ、求人サイトの雰囲気や見せ方が自社に合っているかどうかが重要です。待遇比較が中心の媒体では埋もれてしまいます。弊社は条件だけで勝負できる会社ではないので、会社の理念や雰囲気を写真や文章で伝えられる求人サイトの方が〝相性〟がいいと思っています。近年は売り手市場というか、企業側からスカウトしていかないと良い人材が取れないと言われていますし、それに特化したようなサービスを売りにするところも増えてきました。
未経験採用という選択
弊社は業界では珍しく、未経験の方にも門戸を開いています。理由はいくつかあって、
●経験者は自分のやり方に固執し、伸びしろが少ない
●経験者=即戦力とは限らない
●独学で驚くほど上手な人がいる
これは長年いろんなデザイナーを見てきた実感で、「自分の技術に自信のある人」ほど危険です。弊社ではデザインソフトを使うのはもちろん、撮影や動画編集なども行います。新しい技術を柔軟に身につけられる人でないと、時代を一緒に乗り越えられません。デザインの技術を教えるのは得意なので、入社後はそれ以外の柔軟な姿勢を持っている人の方が伸び代があるといえます。
書類選考通過率約8%
学歴偏重というわけではありませんが、学歴は一定の指標にしています。あと、転職回数が多い方も少し警戒します。業界的に短期離職は珍しくないのですが、やっぱり長く一緒にやっていける方が安心ですから。
資格欄も目は通しますが、DTP検定や色彩検定などのデザイン系の資格はあまり評価しません。デザインが上手なこととは直接関係ないのです。むしろ英検1級とか大型自動車免許とか、デザイン以外の努力が見えるものにはちょっと一目置くかもしれません。
そして一番重視しているのが志望動機。ここが埋まっていないと、どんなに高学歴でもほぼ不採用。これはシンプルな基準です。
面接という時間
面接では「あなたは何者か」「何ができるか」「何をしたいか」を中心に伺います。Macのオペレーションテストも用意しているので、「デザイン系ソフトを使えます!」と豪語しても、実際やってみるとその実力のほどがわかります。難易度はプロ基準では低めに設定していますが、過去に及第点を取れた人はほとんどいませんでした。
遠方の方はリモート面接も対応しますが、できれば直接お会いしたい。これから毎日一緒に働くかもしれない相手ですからね。やっぱりリアルでお会いする方が、お互いの理解も深まると思っています。
酒飲みはいらない
ちょっと特殊かもしれませんが、面接前に必ず確認していることがあります。それは「お酒を飲むかどうか」。
弊社は創業当初から「お酒を飲む人は採用しない」というルールを徹底しています。理由はシンプルで、守秘義務を徹底する文化と、そして…私自身が「お酒の場が苦手」だから。ここに関しては一切の妥協なし。能力がどんなに高くても、お酒を嗜む方は不採用です。
入社後に飲み会は100%ありません。奇異に思われることもありますが、これはスタッフ一人ひとりにとっても、長い目で見るとプラスだと思っています。
新しい酒は新しい革袋に
「お酒を否定しておいてその例えかよ」とツッコミたくなるかもしれませんが(笑)、これは聖書のフレーズです。新しい酒は発酵して膨らむのに、古い革袋だと破れて無駄になる。だから中身が新しくなるなら入れ物も新しくしなければならない、という教えです。
新しい人が入るというのは、会社に新しい酒が注がれること。だからこそ、入れ物である会社もアップデートしなきゃいけない。守るべきものは守りつつ、自由に、柔軟に、スタッフ全員がのびのびと活躍できる場所を整えておきたい──そう思っています。
「絵が古い」と言われたくない!

先日イラストを描いてみたところ、出来上がりがびっくりするほど「90年代アニメ風」になってしまい、自分でも焦りました笑。 「絵が下手だ」と言われるのとはまた別のべクトルですが、「がっきー社長の絵は古いね」って言われるのは結構キツいです。完璧に追いつけないにしても、アップデートして時代に近づかないと発言力が弱くなる!と思い、自分が「いいな」と思う絵師の絵を模写して勉強しました。学生時代にがむしゃらに描いていた時とは違い、「ここはこんなふうに描くんだ」「この色使いはこういう意味があるんだ」と具体的な手法の違いを考えながら描く時間はとても良い学びになりました。おかげさまで2週間でかなり今風に(?)なりました。これからもどんどん進化していきたいです。
●デザイン絵画教室がひらく絵画教室だより
8月の課題
「夏の雲を描こう」

皆さんは「夏」といえば何を思い浮かべますか?今月は夏らしい入道雲の描き方を学びました。大きな雲が浮かぶ空の下には、それぞれの好きなモチーフを描いてもらいました!ワクワクする気持ちになりますね。








いろいろな作品紹介
絵画から工作まで、好きとこだわりが詰まった素敵な作品をご紹介します♪

●最近のできごとぽろぽろ

夏の絵画自習室
普段の絵画教室にプラスして「夏の絵画自習室」を新たな試みとして開催 ! 夏休み課題のポスターを仕上げたり、夏休みの思い出を描いたりして過ごしてくれました。

絵の具を買いました
アクリル絵の具を買い足しました。アクリル絵の具は重ね塗りが出来るので扱いやすく、絵画教室でも大活躍しています。みんなで大事に使っていきたいです。

関西に行きました
打ち合わせをするために、関西のお客様のところへ行ってきました。直接お会いして話しをすると、お互いの考えが伝わりやすくて良いですね。
●杉並みんなの食堂レポート

8月12日第29回
お盆の真っ最中ということもあり、予約が少なめでしたが、その分ゆったりと長めにくつろいでいただけました。タカラトミーさま寄贈の新しいおもちゃが増え、子ども同士で楽しく遊んでいる様子が伺えました。

■スタッフの声■
少しずつ秋になり始めてきましたが、まだまだ暑い日が続きそうですね。引き続き水分補給と暑さ対策を行なっていきます。(佐久間)
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