千と希の設計図 web版 2026年9月号

AIのひと騒動が
一段落したようで…
生成AIすげぇ…のだが
結局のところ、AIの登場でデザインの仕事はなくなったのか? と言われると、今の段階ではそうでもなさそうです。というのも、実際にAIを使ってみるとわかると思いますが、「このテキスト情報でデザインして」と丸投げすると、それなりのものはできてくるものの、完成までたどり着けないのではないでしょうか。「ここを直して」としてもAIとしてはゼロから生成し直しなので、修正の意図を汲んだアウトプットは出してくれません。プロンプトをこねくり回せば完成できるかもしれませんが、その労力と時間があればCanvaで自作した方が早かったり、プロに外注した方が楽だったりするのが現状(少なくとも2026年10月くらいにおいては)なのではないかと思います。
AIに足りないのは
総合力かもしれない
とはいえ、イラストレーター(カットイラストを描く人)、コーダー(Webのコーディングをする人)などは一部のトップ層の人でない限り、生き残りは徐々に厳しくなってきたのではないかと思います。フリー素材販売の最大手ゲッティ・イメージズが廃業になった理由のひとつにAIの台頭というのを挙げていたことからも、飾り付け程度のイラストや写真の価値が落ち(というかもともとそこまで高くなかった)生成AIで十分、となってしまったのでしょう。余談ですが、先日がっきー社長の昔の知り合いでフリーのイラストレーターをやっていた人が破産する旨の連絡を受けました(受任した弁護士からの手紙で知りました)。彼はイラストが下手なわけではなく、人間的につきあいにくいタイプでもありませんでしたが、イラスト一本で食べていくというのが時代に合わなかったのだと思います。かつての製版屋さんがDTPの台頭とともにひっそり消えていったように、諸行無常と言わざるを得ません。
話を戻しますと、さきほど述べた「意図を汲んだ」という部分がデザイン仕事の多くを占めるのだな、ということを改めて思わされます。単にかっこいいビジュアルを作る、という末端の部分だけではAIにとって代わられますが、「今回の催し物のターゲットはこういう層なので、その世代にとってワクワクする雰囲気を全体に載せたい、でもこの企画部分は他社が絡んでるので少し趣向を変えつつもやりすぎないかんじで…」といったような微妙なニュアンスを汲み取り、ビジュアル的にはベストではないものの、関係者全員の意図が反映されたものが出来上がる、といった場面は往々にしてありますから、そういう調整を含めた紙面づくりが最も存在価値をだせるのではないかと思います。昔勤めていた会社の社長が「段取り8分に作業2分」ということをよく口にしていましたが、まさしくデザイン仕事の8割は段取りにあるのでしょう。
ディスプレイへの飽き
ただ、全ての媒体がディスプレイになってしまいました。これはAIだから、というよりは紙媒体が減ったが故の現象です。これは結構味気ない気がしませんか? 全てスマホの画面で完結することは非常にコスパ・タイパに優れているような気がしますが、体験としては縮小しています。2画面がパカパカひらく新しいiPhone Duoに多くの人が熱狂するのも、映画の4DXが人気なのも「平らな1画面」に飽きてきたからかもしれません。
成約率は圧倒的に紙
DMとWeb広告の成約率(CVR)は、単純な成約率だけで見たら、圧倒的に紙のDMに軍配が上がります。もちろんターゲットリストの精度とか業種にもよるけど、マーケティングの調査データ(DMAとか日本ダイレクトメール協会とか)で見ても、大体以下のような差が出ています。
Web広告でも 一般的なディスプレイ広告とかSNS広告だと、クリック率(CTR)は0.1〜0.5%くらいで、そこからサイトに飛んで買ってくれる確率(CVR)は良くて1〜2%前後。つまり、「広告を見た人」全体から成約まで行く割合で計算すると0.0何パーセントです。リスティング広告でニーズが顕在化してる層に絞るとクリック率(CTR)は改善はされますが、LPでのCVRは2〜3%くらいとすると、やはり0.0何パーセントが限度だといいます。片や紙のDMでは 新規宛てのリストでも反応率(CVR)は1〜2%前後取れることが普通にあるそうです。実は弊社が時々出す紙のDMの反響率は多い時で3%ですので、なかなか紙は侮れないなと感じています。既存顧客や休眠顧客のリストに送った場合ならもっと上を期待できますね。
この差はやはり「手元に届いて、物理的に視界に入る強さ」に尽きます。Web広告はスワイプの一瞬で消えるし、みんな無意識に広告ブロッカー脳になっているため、そもそも記憶にすら残りません。 でも紙のDMは、ポストから取ってゴミ箱に捨てるまでの数秒間、絶対に「手で触って、目で見る」プロセスが発生します。家族の誰かがテーブルの上にポンと置いて、数日間リビングに居座ることだってありえます。
「じゃあ紙の方が絶対に儲かるのか?」というと、 紙は印刷代も郵送料もかかるので、1件あたりの獲得単価(CPA)で見るとWebとどっこいどっこい、といったところです。選択は難しいものの、商材の単価がひとつの判断基準になりそうです。つまり雑にまとめるなら、手離れよくサクサク販売するならWeb、覚悟がいる買い物をじっくり信用してもらうなら紙、といった傾向を踏まえ、次の一手を考えましょう、ということになるかと思います。



絵画教室の講師としても活躍しているスタッフたち。そもそも、絵を描き始めたきっかけは何だったのでしょうか ? 現役のデザイナーたちに聞いてみました !

昔からチラシの裏に何かしら描いてました笑 覚えていることとしては、祖母がネクタイのデザインを仕事にしていたので、「模様を描く」(自分の考えた模様をおばあちゃんに見せに行く)のを楽しみにしていた記憶があります。褒められて喜んでいたのだと思います。ただ、一つ上の従兄弟が超絶絵がうまかったので、常に自分は1番にはなれない気がしてました。笑

きっかけはあまり覚えていませんが、小さい頃から絵を描くのが好きでした。
小学生の頃は、母と絵日記を交換したり、友達と落書き帳に動物のオリジナルキャラクターを描いたりしていました。ファンシーグッズのイラストを描く仕事をすることが夢でした。
中学生の時は学級新聞の挿絵を描いたり、高校ではデッサンを学んだり…なんだかんだ絵に囲まれた人生を歩んでいます!

母の影響で幼少期から絵を描くようになり、大人が忙しい時は紙とペンがお供でした。幼少期にアニメのマスコットを描こうとした際、無謀にもカラーペンの一発描きに挑戦し、失敗してはすぐ新しい紙に変えて紙を大量消費し、親に叱られた思い出があります。今振り返ると、その時には絵を上手に描きたいという気持ちがあったのだと感じます。

ひとり遊びが好きで、自然と描くようになっていました。保育園の頃、男の子たちがクレヨンでぐるぐる描くのを真似てみたものの面白くなく、自分で描くものを決めてから描くのが好きなんだと気が付きました。ただ、デザインで行き詰まった際もイメージをガラッと変えるのが苦手なため、もっと柔軟に対応できるようになりたいと思っています。

お世話になります。長谷川です。
まだまだデザイナーとしての経験は浅いので、先輩方のデータを見て学んでいます。だれかに教わっていなくてもみんななんとなく同じような色のイメージを持っているのが不思議ですよね。目を惹きたいときはスーパーの広告のように赤と黄色を用いたり、伝えたいイメージや内容をお伝えできるように、引き出しを増やしていきたいです。
あなたも、絵画教室を始めてみませんか?
毎月のべ100名以上が通う「デザイン事務所がひらく絵画教室」のプログラムを使用して、あなたも絵画教室を開いてみませんか? 毎月の課題の指導ガイド、生徒獲得の広告作成や運営ノウハウなど、充実のサポート体制でご支援させていただきます。ご興味のある方はぜひご一報ください。
●デザイン絵画教室がひらく絵画教室だより
8月の課題
「マーカーレンダリング」

8月はプロダクトデザイン(工業製品などのデザイン)のイメージスケッチに使用されるマーカーでのスピードスケッチでした。大胆に塗って、影とハイライトを付け、立体感と質感を表現します。
それぞれ個性的で勢いのある絵が完成しました !









いろいろな作品紹介
絵画から工作まで、好きとこだわりが詰まった素敵な作品をご紹介します♪

●最近のできごとぽろぽろ

夏休みイベント開催
「デザイン事務所がひらく絵画教室」で夏休みイベントを開催しました(写真はイメージ)。4時間集中して先生と一緒に夏休みの宿題を仕上げよう ! というイベントです。追加日も設けるほど大好評でした。みんなの力作が揃う充実した一日でした。
デジタルクラス課題考案
「デザイン事務所がひらく絵画教室」で夏休みイベントを開催しました(写真はイメージ)。4時間集中して先生と一緒に夏休みの宿題を仕上げよう ! というイベントです。追加日も設けるほど大好評でした。みんなの力作が揃う充実した一日でした。
チョークボード作成
絵画教室のデジタルイラストクラスで、時間内に一枚絵を完成させることを目標に、下書きや線レイヤーなどを使わずに絵を描き進める方法を考えました。効率よく描くコツが詰まった実践的な内容です。
窓から雨漏り
8月は連日台風が続き、その影響で事務所入り口近くの窓から雨漏りが発生しました。すぐにビルの管理会社へ連絡し、無事に窓枠の修理を行ってもらいました。

■スタッフの声■
この時期はキンモクセイがみれてうれしいです。(長谷川)
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