
15周年を迎えて
さて、「思い起こすといろんなことがありすぎて、実際何も思い出せない」という不思議な現象に悩まされるつつ、取り組んだプロジェクトごとにまとめてみたいと思います。
デザイン事務所が開くやさしい絵画教室

サイトの履歴をみると2016年からスタートしているようです。わりと曖昧ですね…というのも最初から一大プロジェクトとして始めたわけではなく、隙間時間と隙間空間を利用すべく始めたものでした。具体的には1Fの撮影スタジオが空いている時間が多く、もったいないので有効利用しよう、というところからでした。つまりもっと撮影の仕事が入っていたら、絵画教室は存在し得なかったということです。どちらがよかったのか…笑
最初はポツリポツリと予約が入るだけの絵画教室でしたが、雑誌Hanakoに宣伝を出したあたりからブレイクし、今では予約が取りづらいほどの教室となりました。大人コース、デジタルコースも始まり、毎月取り組む課題を考案し、動画でアップするといった流れもできました。余談になりますが、私はもともと「デザイン教室」をやりたかったのです。しかし、なかなかカリキュラムが決まらず、絵画全般を楽しむ教室になりました。デザインのカリキュラムを考えると、どうしても「デザインソフトの使い方」が半分くらいを占めてしまうので、今にして思えばこの方向性で良かったと思います。絵画教室の課題の中にデザインの考え方やエッセンスを入れることができ、通った生徒さんが将来どんな分野で活躍するにも、役に立つ内容になるのではないかと思っています。

夜P(よるぴー)

知る人ぞ知る「深夜に開いている証明写真屋」は2019年に始まりました。こっそり始まり、今に至るまでさして宣伝もしてこなかったので、ほとんどの人が知らないのではないかと思います。その名の通り、深夜23時まで営業している証明写真です。これは私がスタッフが帰ったあと2時、3時まで会社にいることから、誰か必要としている人がいるならば、と思い作ったプロジェクトでした。撮影機材は普通の写真館に負けないものが揃っていますし、紙焼きにできるプリンターもあります。画像補正もお手の物ですので、サービスとしては自信がありました。しかも世の中に深夜まで営業している写真館などほとんどなかったのです。実際、「他が全て閉まっていた」「明日までにどうしても必要」などというニーズから、ご来店いただいたお客さまもいらっしゃいました。とはいえ、駅やコンビニの横にある照明写真機の性能も上がっていますし、そもそもスマホで自撮りや補正もできる昨今、数千円もかけて夜中に写真を撮りにくる人もほぼいません。このままこっそり看板を下ろそうかと画策中です。

えいたいみたい

2020年、「会社のある江東区永代の魅力をどれだけ引きあげられるか」という実験プロジェクトを始
めました。おおもとは物販プロジェクトだったのですが、まずは永代を知ってもらわなくてはいけない、ということで、イラストマップ、写真アルバム、花壇マップ、駐車場マップ、飲食店マップ、ペーパークラフト、インタビュー記事など、ありとあらゆるコンテンツを詰め込んだキュレーションサイトを立ち上げました。「永代 観光」と検索すればトップに表示されます。しかしこの永代町という地区
は、永代橋こそ有名なものの、他は取り立てて目を引くものがなにもない場所。有名にするにはまだまだ道のりは遠いです。ちなみにこの翌年、江東区観光協会に正会員として入会し、この永代マップを評価されて江東区全体のイラストマップを描くことになりました。2023年は世界で唯一の「永代をモチーフにしたグッズ」の制作・販売がスタートしました。(下記コーナー参照)
