
「絵心ないから…」とは言ってほしくない
誰かに絵を勧めると「わたし、絵心がないから」と言って尻込みされる経験をして○十年、「絵を描く」ってマイノリティなのかな、と思う一方、自分も「水泳はいいですよ、やってみませんか」と勧められたら同じ様に「僕、運動だめだから」と言って尻込みしているだろうことも容易に想像がつきます。
とはいえ手軽さ|大きなプールや水着などがなくとも楽しめる|では、「絵を描く」のはかなりハードルが低い様に思います。せっかくだから誰にでも楽しんでほしい。わがままな言い方をすれば、「僕が好きな遊びを一緒に楽しんでほしい」ということです(笑)。ところがかなりの確率で敬遠されてしまうのは、子供のころに絵画でいい経験をしてこなかったからなのかもしれません。学校の先生に勝手に加筆された、授業時間に完成できなくて居残りになった、友達と比べられて褒められなかったなど…。ですから、少なくとも絵が好きでも嫌いでもなかった子どもの時点で躓(つまず)かないでほしいな、と思い、絵画教室を開いています。
「絵心」は技術とセンス?
よく聞く「絵心がある(ない)」の「絵心」とはなんでしょう。チャットGPT先生によると「絵を描く能力やセンス」だといいます。「能力」はわかりやすいと思いますが、「センス」というのが厄介なワードです。生まれ持った才能のことでしょうか。しかし、大抵は得手不得手だったり好みだったりのことを指しているようにも思います。例えば「語学のセンス」「運動のセンス」などは、才能よりも得意かどうか、という感覚ではないでしょうか。問題は「センスがないとやる資格がない」と思っていることです。
センスのないやつはやるべきではない?
この「センスがなければやめておけ」は特に芸術の分野において強力のようで、音楽センスがない人は楽器に触ることも許されない、絵のセンスのない人は筆に触る資格もない、と思われている節がある…というのは言い過ぎでしょうか?「絵のセンスのないこの俺が絵画教室に通うなんて恥ずかしい」といった心の声、「え〜、センスのかけらもないお前が絵画教室通ってんの?(恥を知れ)」といった知人の想像の声…
このセンスを「生まれ持った才能」「努力では手に入れられないもの」と定義付けてしまうと、とたんに生きる幅が狭まります。絵のセンスは絵にちょっとずつ触れることでどんどん進化し、身についていきます。そしてその過程は思っているより楽しくて、誰にでも味わえる楽しみの一つなのだと思っています。全員がプロを目指すわけではありませんので、心のハードルを下げ、「恥を知れ感」を払拭してみましょう。
清澄白河教室さりげなくスタート
ということで、清澄白河教室が4月にオープンします。キャリアパスさんという学習塾のスペースをお借りして、毎週土曜日に開催です。その名の通りキャリアパスさんは英数国などの学科を教えるだけでなく、通う生徒さんの将来を見据えた経験の積み方を考えてくれる塾です。絵画教室も生徒さんの体験学習の一つとして快く受け入れてくださいました。場所は清澄白河駅から徒歩3分(最寄りの出口から)の好立地で、通りに面していながら静かな場所ですので、門前仲町よりも行きやすい方も多いので
はないでしょうか。3月の23日にプレオープンが決定しました。既に予約も入っていまして、期待されているのが嬉しい限りです。今後地域の方々にもお知らせしていこうと思っています。
素敵な先生たち
この清澄白河教室の開校にむけて、2月から新しい先生を迎え、研修に入っています。既にお会いした方もいらっしゃるかもしれませんね。2名の新しい先生はいずれも有名美大を卒業し、絵を生業としている画家です。研修では「デザイン事務所がひらく絵画教室」の今までのプログラムや教育方針などを学んでもらっていますので、他の先生と同じような距離感ですぐに始められます。なにより人柄が優しいので、ぜひ予約してみてください。先生たちは門前仲町と清澄白河でローテーションを組む予定ですので、Webに掲載いたします。
清澄白河教室では、門前仲町と同じようにマンツーマンレッスンを行い、デジタルも同様に学ぶことができます。毎週大人も子供も好きな時間にご予約できますので、今まで日程が合わなかった方も選択肢が増えるのではないかと思います。
グループレッスンの良さ
清澄白河教室では、「グループレッスン」もスタートします。グループレッスンの特長は、なにより他の方々の作品を間近で見れる、ということです。これは頭で想像しているよりずっと良い勉強で、悩んでいる箇所、選ぶ色、構図など、作っている過程を見ることができるので、先生からのインプットに
加え、多くの体験ができます。画材の貸し借りやちょっとしたコミュニケーションから、人間関係も広がりますので、特にお子様の成長にはおすすめの環境です。
みんなでお絵描きイベント「もりもり」
グループレッスンを始めようと思ったのは、取りも直さずこの「もりもり」のイベントがあったからです。3回目を迎えるこのイベントは、普段マンツーマンでしかレッスンをしてこなかった当絵画教室で、唯一みんなで一緒に絵を描く機会でした。参加された方の感想でも、「みんなでやって楽しかった」「友達ができた」「他の人の作品が見れてよかった」といったもので、(採算度外視なイベントではありますが)次からもやっていこうと思いました。3月の2かおうしつ
